2014年に1stアルバム「Uprising」をリリースし、1,500枚販売という、この業界では異例のスマッシュ・ヒットを記録。2015年末には「FIREBIRDGASS」とのスプリットをリリースし、全国ツアーを敢行。元々定評のあった楽曲完成度、そしてバンドとしての表現力の高さに更に磨きをかけてきた。もしかしたらNO EXCUSEはMEANINGのサイドバンド、なんて思っている方もいるのかも知れないが、冗談じゃない。メンバーそれぞれ別のバンド、生活、仕事、様々な事情を抱える中で、足を取られながらも、常に前進を続けていたのだ。それはこの作品を聴いて貰うだけで明らかになる。以前にも増して切れ味鋭い楽曲を取り揃え、この時代にハードコアバンドとしての軌跡を残す。
前作アルバム時はJAPANESE HARDCOREへのリスペクトからだろうか、日本語詞が中心となっていたが、今作は英語詞を中心に作曲がされている。その結果HAYATOのボーカルはNO EXCUSEの楽曲に、よりマッチしているように感じられる。一番のスキルアップを感じるのはドラムのMATSUOKAだろう。彼らしいドラミングが随所に垣間見られ、ベースのYU-KIとのコンビネーションでバンドの足元は磐石だ。今回殆どの楽曲の作曲をしたという加藤のギターも冴え渡り、敢えて間引いたコーラスワークを補って余りあるサウンドに昇華。
メインアートワークは世界的ハードコアイラストレーターのSUGI氏書き下ろし。それをVK DESIGNが仕上げるというこの上無い布陣で今作品を完成させた。