現在東京のハードコア、パンク、メタルなどを内包するエクストリームシーンにおいて、最も活発な動きをしてきたバンドの一つである事は紛れもない事実である。REDSHEERとのスプリット7インチ、The DonorとのスプリットCDを矢継ぎ早にリリースし、名だたるツアーバンドを迎えた自主企画も頻繁に開催。海外へ赴いてのタイトなツアーも経験し、見事百戦錬磨のライブバンドとして、その名を世界へ馳せる事となった。活動を続ける中で、長くアルバム制作の話は出ていたものの、ここまで踏み切らなかったのには彼らなりの理由があったに違いない。そして2019年、遂に機は熟した。
レコーディングはカリフォルニアのEarhammer Studiosで敢行され、エンジニアのGreg(DeathgraVe/Brainoil)との共同作業は神懸かり的なケミストリーを生み出した。この手の音楽で他と比較する事は全くもってナンセンスではあるが、敢えて"世界基準の音"が完成したと断言する。重厚で深く、精神まで届くような音塊だ。