この2バンドの共通項は「ネオクラスト」という事になるのだと思う。起源を辿れば必ずしも近い所に辿り着くだろう。しかしながらこのスプリット作品を聴いて思うのは、なんとも違いが引き立つ事か、という事だった。簡単に言えるのは7インチ片面にぶち込む曲数の違い。それは表現方法の違いと言う事が出来るだろう。そして楽曲の緩急を引き出す音を見事クリアに作り出したunfadedに対し、徹底的にDIYに拘るKUGURIDOはメンバー自らの手でレコーディング、ミックスを行う事でそれに負けない音を作った。ご購入いただいた方はジャケの見開き、両バンドのアートワーク面でのコントラストにも是非注目していただきたい。それぞれの単独作を聴くだけでは感じられなかった個性が際立ち、改めてスプリット作品をリリースする意義に気付く事が出来た。広くこの作品が伝播していく事を願ってやまないが、諸般の事情で300枚の限定プレスとなってしまった事をご了承いただきたい。
・Side-unfaded
01.永遠の光
・Side-KUGURIDO
01.底魚
02.思残渣
03.ヒダルガミ
04.250号線