MEANINGのカワグチ、mynameis...のシンゴ、ex-反好旗のミュウによる、エモーショナル・ロック・バンド "Seth wish to all of the MURDER WEAPONS will be gone in the FUTURE and wish the WORLD to be CALM"(以下:Seth)待望の2ndアルバム。
ギタリストが脱退後、メインの旋律をピアノが担い、静と動に対比による叙情性の表現がぐっと引き締まった。軸はぶれずともその点は明らかに楽曲へと反映されている。今回3名のゲストアーティストが参加しているが、それぞれこのフューチャリングありきで作曲されたのではないかと思う程にマッチしている。
そしてSethの大きな武器である“言葉”について、彼らは敢えて残酷な言葉を選ぶ事があるのだが、今回はそれが顕著だ。現実は全てが綺麗なものではないし、その澱みが日々増していっているからに他ならないだろう。しかしそれを理解した上で、その混沌の中で、あくまでも一筋の光を追い求めていく。それが"弱者の行進"という、Sethが紡ぎだした物語である。