第一弾として、日本古来より不吉な言い伝えがあります血の色の花【彼岸花】(別名:曼珠沙華)が咲き乱れ、髑髏がぼんやりと浮かぶ満月の夜。
何処か悲しくも美しい彼岸花が咲き乱れる景色には、蜘蛛、蝶、蛇など、そこに住む動物達も顔を覗かせてます…。
更に、彼岸花には不吉な別名(死人花、地獄花、幽霊花など)や、良くない言い伝え(摘んで帰ると死人が出るなど)があり、身近な存在ではないですが、妖艶な美しさのある不思議な花、そんな彼岸花を大胆にあしらい、悲しい静寂の景色にさりげなく、「犯す道具」【犯具】の落款(らっかん)を落とし込みました。
土葬が支流であった時代には、球根に毒があって土を荒らすモグラやネズミなどの小動物、虫を避けるために植えられたものと言われている。
「邪魔する奴、偽物を寄せつるな」
そんなメッセージも込めました。