アコーディオンを弾くメンバーがいることからアイリッシュパンクやラスティックストンプと混同されることもあるが、実際にはハードコアやパンクを基軸に、様々な国のルーツミュージック、レベルミュージックを独自解釈したサウンドとなっており、それに加え、限られた尺の中に詰め込んだ歌詞をまくしたてていくそのスタイルは、形容できる既存のジャンルをみつけることができないためか、自身らでは「Slash Folk (切り刻まれた伝統音楽)」と称している。
本作の12インチレコードはボックス型のパッケージになっており、レコードは通常よりも厚みのある重量盤で、32ページのブックレットが同梱した特別仕様になっている。
また、ブックレットの中には各楽曲の 解説文や絵本なども描かれており、前作「不条理不協和音」からの繋がりを感じられるようになっている面白い仕掛けがほどこされるなど、様々なところに細かなこだわりが詰まっている。
楽曲に関しては、軽快なものから激しい楽曲までバラエティ豊かな作りになっているが、曲間の切れ間がほぼなくシームレスに展開していくので、気がついた頃には次の曲へ移り変わりあっという間に最後まで駆け抜けていく。
また、どれもが強いメッセージを放った楽曲になっており、どこかユーモラスである一方、とても緊張感のある作品に仕上がっている。
ソングリスト
A1.コマーシャル
A2.悪態
A3.違和感
A4.足音
A5.ヘイトクライム
A6.とある話
B1.とある話
B2.実像
B3.想像
B4.バラバラのステップ
B5.コマーシャル